お知らせ

2021.08.10

乳がん治療中、治療後の新型コロナワクチン接種について

新型コロナウィルスに対するワクチン接種が始まり、乳がん治療とワクチン接種の関係についてお問い合わせをいただいております。

各学会からの情報をまとめましたので、ご受診、お問い合わせの前にこちらもご確認、ご参照ください。

1.乳がん治療中にワクチン接種をしてもよいですか?

 →ホルモン療法などの乳がん治療中、または経過観察中のかたも安全かつ有効であると考えられています。

日本癌治療学会、日本癌学会、日本臨床腫瘍学会から出されている「新型コロナウィルス感染症(COVID-19)とがん診療についてQ&A」では、がん患者さんのワクチン接種について、前向きに検討するようにとされており、ワクチン接種による予防効果という利点と、副作用があるかもしれないというリスクを主治医と相談して判断するようにと記載されております。

がん患者さんのワクチン接種による特有の副作用の報告はありませんが、ワクチン接種を受けることで、発症や重症化の予防、検査やがん治療を遅滞なくより安全にすすめられることができます。

2.副反応が心配です。ワクチン接種を受ける際の注意点などありますか?

 →乳がん患者さんや乳がん治療中の接種による特有の副反応の報告はありません。副反応のひとつに、わきの下を含めたリンパ節が腫れることが報告されています。

ワクチン接種の副反応として、倦怠感、頭痛、発熱などが報告されておりますが、乳がん患者さんや乳がん治療中の接種による特有の副反応の報告はありません。

また、副反応のひとつにワクチン接種後、とくに2回目の接種後に接種した側のわきの下、鎖骨のまわり、頸のリンパ節が腫れることが報告されています。これは免疫反応によるものですので、心配はなく、時間の経過とともに腫れはなくなってきます。

手術を行った側のリンパ節が腫れることが再発に関係することはありませんが、心配な方は手術した側と反対の腕への接種をお勧め致します。

また、診察の際にはわきの下のリンパ節も触診や超音波で検査いたしますので、受診の6週間以内にワクチン接種を受けた方は、担当医に教えていただけますようよろしくお願い致します。

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